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改訂IAS第19号「従業員給付」①

Posted At 2011年9月30日 @ 12:29 PM In ナレッジ情報,海外基準 | Comments Disabled

※ 改訂IAS第19号「従業員給付」については、4回シリーズにて解説します。ここでは、改訂IAS第19号「従業員給付」において定められている従業員給付の概要について解説します。

当基準の適用範囲

改訂IAS第19号「従業員給付」は、IFRS第2号「株式報酬」が適用されるものを除き、事業主のすべての従業員給付に関する会計処理に適用されます。

分類

従業員給付は、以下のように分類されます。

① 決済期間による分類

  • 退職後決済 ⇒ 退職後給付

              掛金拠出後債務なし : 確定拠出制度

                 〃   債務あり : 確定給付制度

  • 1年超決済 ⇒ 長期従業員給付
  • 1年内決済 ⇒ 短期従業員給付

② その他

  • 解雇給付

確定拠出制度の会計処理

確定拠出制度の会計処理については、日本基準と同一です。

従って、基金等への拠出額を費用認識します。

確定給付制度の会計処理の概要

確定給付制度の会計処理は、以下のステップにより実施されます。

【Step 1】確定給付制度の積立不足額又は積立超過額の決定

【Step 2】確定給付負債(=退職給付引当金)又は資産(=前払年金費用)の金額を決定

【Step 3】利得又は損失として計上する金額を決定

【Step 4】確定給付負債(又は資産)の再測定を実施し、その他の包括利益で計上される金額を決定

※ 確定給付制度の会計処理については、次回「IAS第19号『従業員給付』②」において解説します。


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